【大西将太郎コラム#6】日本代表戦からみるフランス代表の課題

  • 2017/12/13

【大西将太郎コラム#6】日本代表戦からみるフランス代表の課題

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「日本代表戦からみるフランス代表の課題」

こんにちは、大西将太郎です。
テストマッチ期間、いわゆるウインドウマンスも終わり、日本代表は国内でのオーストラリア戦を含め、トンガ代表、フランス代表と戦い、1勝1敗1分で終えた。対戦相手やそのうち2試合が他国で行われたことなども含めて、チームとして成長を大きく実感できたツアーになったと思う。

さて、我らが日本代表は国内で2試合、世界選抜、オーストラリア代表との試合をこなし、トンガ代表とフランス代表との試合を行うためにヨーロッパ遠征に出ましたね。そこで、今回は代表チームが遠征時において練習や試合以外の時はどのような生活をし、遠征後にはどういった変化がチームに起こっていくのかについて書いてみようと思います。

フランス代表との一戦が行われたのはパリ近郊に出来たUアレナ。フランスリーグTOP14のクラブチーム、ラシン92の新たな本拠地で、ラグビーではこのフランス対日本のゲームが、こけら落としだった。このテストマッチ以降も、コンサートやライブでは使用されているが、ホームチームであるラシン92の試合は、12月22日のTOP14第13節のトゥールーズ戦が初開催となる。初めて開催する試合をホームチームの試合にせず、試合より前にコンサートやライブを行うあたりがフランス人の心の大きさととるか、こだわりのなさということなのか、どのように表現すれば良いのか迷う。しかし、このスタジアムは名前の通り、「アレナ(=アリーナ)」なので、スポーツだけではなくコンサートやライブといった催しも開催され、年間の稼働率が非常に高いビジネス面を第一に考えた箱である。限られた国土の中で、スポーツ産業の発展が叫ばれている日本においては一つのモデルケースになる施設であるだろう。

そのような初めての会場で行われるラグビーのテストマッチ。最近、結果を残せていないフランス代表が、過去に敗戦したことのない日本を相手にする。久しぶりに快勝してくれるだろうと期待を寄せて会場に訪れた地元フランスファンも多かっただろう。そして、2023年のラグビーワールドカップが、予想されていた南アフリカを破ってフランスに決まったため、2019年のホスト国、日本と2023年のホスト国、フランスの対戦ということもこの試合を盛り上げる一つの要素にもなった。テレビ画面で見る限りでは日本人のファンもたくさん会場に詰め掛けていたように見受けられた。

試合内容は、「組織」、「チーム」として1試合ごとに成長をみせる日本代表に対して、個の力、個の能力で対抗するフランス代表との間には予想以上に差があったように思えた。特に目についたのは「組織ディフェンス」の部分で、フランス代表は1人が前に出たり、横の人が出なかったりしていわゆる、ギャップがたくさんあった。その原因を作り出したのは日本代表の素早い球出しからの、多彩なアタックなのだが、それにしても凸凹だらけだった。後半27分、フランスが20—18でリードしていた場面。日本代表が自陣でペナルティを犯した場面で、フランス代表がその前に押し勝ったスクラムやラインアウトを選択せずに、PGを選択した場面は、どこか2015年ワールカップ南アフリカ戦を彷彿とさせた。結果的には23-23の同点。試合後、膝に手をおいて俯く選手はあきらかにフランス代表の選手の方が多く、観客席から鳴り響くブーイングの声で失望感が伝わってきた。

結局、フランス代表はこのウインドウマンスは3テストマッチ(ニュージーランド、南アフリカ、日本)、そして、若手選手を多く起用してフランスXVとしてニュージーランドXVとの試合(テストマッチ扱いではない)を行い、合計4試合を0勝3敗1分と、1勝もできずに終えることとなった。

フランスリーグTOP14では活躍している選手、例えばWTB(ウイング)のガブリエル・ラクロアやCTB(センター)のダミアン・ピノーなど、期待されて出場した若手の選手たちも、やはりテストマッチでは一味違うレベルの高さと独特の緊張感を体感したことだろう。しかし、裏を返せば組織で纏まりを見せ戦った日本代表に対して、チームとして機能しない中でも個人のフィジカル、スキルといった部分だけで日本代表に負けなかった。そう考えると、今後はメンバーを固め、ベテランと若手の振り分けが行われていくなかで、この力強い個が纏まりを取り戻し、チームとして機能をすればやはりどこの国にとっても強敵となるのは間違いないだろう。

ただその前に、代表を率いるギー・ノヴェスHC(ヘッドコーチ)の交代も噂されているが、どうだろうか?どちらにしても、国民、ファンからの信頼を取り返す舞台は、年が明ければすぐに開幕する「シックス・ネーションズ」ということになる。ここ最近では、2年連続でイングランドが優勝を飾っているがフランスはワールドカップでも同じグループに入るイングランドに勝利するか、好ゲームをすることが絶対条件となるだろう。


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